マイクプリ Sytek Mpx4Aをためす
購入を検討していたマイクプリSytek Mpx4Aを古くからの友人K君と神戸の老舗楽器店の好意により試すことができた。はじめに感謝しておきます。無理なお願いをきいてくれてありがとうございます。
さて、Sytek Mpx4Aはマイクプリには「Burr-Brownチャンネル」と「ノーマルチャンネル」があり、所有しているFireface400にも「マイクプリチャンネル」と「ノーマルチャンネル」がある。ということは
Sytek Mpx4A BB×Fireface400 マイクプリ
Sytek Mpx4A BB×Fireface400 ノーマル
Sytek Mpx4A ノーマル×Fireface400 マイクプリ
Sytek Mpx4A ノーマル×Fireface400 ノーマル
という組み合わせの可能性ができる。ついでに現在の録音法である、Fireface400マイクプリと比較するためFireface400 マイクプリのみをそれぞれ録音してみた。(Sytek Mpx4A ノーマル×Fireface400 マイクプリはやる意味がないので省いた。)
録った音を音量調整のみでアップしている。EQもコンプもリバーブもなし、定位もいじってない。
以下、気に入っている順にコメントをつける。
わたしは、機材オタクでもオーディオマニアでもない。機材を必要とする目的はただひとつ、自分の声と楽器(そのおおくはギター)を録音しよい作品を作る、ということ。ということで純粋な機材レビューからは逸れてしまうが、作品を作りという観点から書いてみる。
このテイクを録ったのが一番最後だったから、演奏がこなれてきていい感じになっている。当たり前だけれど、機材うんぬんの前に、よい演奏がなくてはいけいない。それに加えて、数回録音した後だったので、どのように歌いたいか、どのような帯域が欲しいかということが自分の中で明確になっていた。マイクプリのこと書きはじめていきなりこんなこというのはなんだけれど、マイクプリよりマイキングのほうが大事だと強くおもった。
よい機材、よい演奏、よいマイキングだったら、優先順位は
よい演奏×よいマイキング>よい機材になるのだ、と確認できた。
このテイクは、Sytek Mpx4A BBチャンネルからFireface400のマイクプリチャンネルにいれて、ふたつの機材の特徴をまぜたもの。一番気に入っているのはやっぱり演奏の内容が好きだから、なんというか元も子もないこといってすみません。
Sytek Mpx4A BBチャンネルからFireface400のノーマルチャンネルへ。これが最後から2回目の演奏だった。Fireface400ノーマルチャンネルにいれている分、Sytek Mpx4A BBの特徴が比較的でている。このマイクプリはあんまり癖付けせずにそのまま音量音圧あげるタイプなんだろうなとかんじた。ぱっと聴いた感じはあんまり違いがわからなかったけれど、ヘッドフォンで何回も聴いていると音圧がよい具合にすこしだけ高くなっているのかなとおもった。音質だけでいうと一番好きなのはこれ。
いままでFireface400のマイクプリしかつかったことなかったので、特徴がわからなかったけれど、この機材はそのまんまなんの色づけもなくクリアに原音に忠実に音量音圧をあげるのだなとわかった。
Sytek Mpx4A ノーマルチャンネルからFireface400のノーマルチャンネル。
まとめ
マイキングの時点でどの帯域が欲しいか意図を明確にすること
よい演奏(情景、ニュアンス、技術的なこと)が一番大切
ギターのフレットノイズは手の油分が少ないとおおくなる
Fireface400はクリアなマイクプリ
Sytek Mpx4Aもけっこうクリアなマイクプリ
AT4040では納得いかない
よい演奏(情景、ニュアンス、技術的なこと)が一番大切
ギターのフレットノイズは手の油分が少ないとおおくなる
Fireface400はクリアなマイクプリ
Sytek Mpx4Aもけっこうクリアなマイクプリ
AT4040では納得いかない