はやいことキメる vol01
昼過ぎにおきる。今日は休みということにしよう。やるべき仕事は山より高くつまれ、やる気は海より深いところに。こんな日は抵抗してもそれほど能率はあがらない。返しそびれた本を返しに図書館へ。
返却カウンターで、髪の長い20代後半もしくは30代前半の女性司書に本を返す。この図書館にはだいたい5年間くらいかよっているはずだか、彼女が微笑んだのをみたのは一回だけ。おおよそ接客業的な愛想とは無縁。でもそれでいい。そのツンな態度がいい。デレはオリンピックより長い周期でまわってくる。
貸し出しカウンターで予約していた本を4冊ばかりうけとる。ほとんど意識せずにネットから予約していたので、近い過去の自分がなにに興味をもって、なんという本を予約したのか覚えていない。だされた本をみると、考える方法、みたいな本が並んでいる。1週間ほど前の自分は、そのような話題に関心があったようだ。
別段やることもないので、喫茶店にはいりオムライスを注文する。借りた本をみてみると、3年くらい前にも読んだことがある本がはいっている。うん、これはたしかによい本だった記憶がある。でも本を読む目的は本を読むことであって、それで何かしらの能力を身につけようだとかおもっていないので、読んでも読んでも賢くもならない。おぼえているのは、ああこの本読んだことあるかもなくらいのことだけで、内容はさっぱり頭にはいってない。でも、それでいい。こんなことをいってはなんだけれど、全部暇つぶしのようなものなのだ。
考える技術という本を読むうえで、自分もなにか考えながら読み進めようという気になってきた。そうだ、いまから私は思考力をやしなうトレーニングをするのだ、ということにして暇をつぶそう。そう考えつつも同時にビールを飲んでベロンベロンに酔っぱらいたくてしかたない自分もいるのだけれど、いやいやそんなことをしてはいけない、いま、お前はトレーニング中なのだと言い聞かせて、「すいません、アイスコーヒーください」と店員さんに注文する。えらいぞ、よくおもいとどまった。「砂糖入りのコーヒーと無糖、どちらがいいですか?」ときかれる。そんなものきくまでもないだろう。「無糖でお願いします」とハードボイルドな注文をする。だされた無糖のアイスコーヒーにはガムシロップとフレッシュがついてたので、それを全部いれる。「すみません、ガムシロップもうひとつください」といいそうになったけれど、変な人とおもわれそうなので、ここは我慢のしどころだとおもって、ガムシロひとつ分の甘みで我慢する。忍耐強さに関しては定評があるのだ。
わけのわからないことを書いていたら長くなってしまったので、数回にわけます。というわけでつづく。