怒りのオムライス

ふだん、怒りというものをほとんど感じない。というよりうまく怒れない。けっこう理不尽なことをされても、ひどいことをされても、「うーん、もしかしたら、こういう観点からみると、それもしかたないかも」とかおもってしまい、素直に怒りがわいてこない。

これは穏やかにすごせるのでとってもよい性質のようだけれど、その一方で江戸っ子のように素直に怒れる人にあこがれていたりする。けっこう怒っていて、その苦情をいわないといけない場合でも、落ち着いて、なるだけおだやかに話していたりするので、こちらが怒りをむけている(つもり)の相手には、全然伝わっていないということが多々ある。これはちょっと悲しい。けっきょくクレーマーというか、口うるさくしないと、改善されないのかいな、とおもってしまう。

ところが、今日じぶんががっつり怒りをあらわにする対象をみつけた。ご飯を作ろうと材料をみると、オムライスに最適だった。チキンライスをつくり、卵をまこうとした刹那、がっつり失敗した。

こういうときには、自分のふがいなさというか、できない子ぶりに、かなーり怒るというか、悔しいという感情がわきあがってくるのだ、ということを発見した。そうか、料理がうまくいかないと、がっつり怒れるらしい。(味はうまかったけど、見た目がね...)

だからなんだといわれれば、なんということのない話なのだけれど、残しておきたいので書いてみた。