舞鶴は東雲

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(OLYMPUS E-520 & PANASONIC LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4)

友人の家から歩いて海にいけるということを聞いた。朝の散歩で海にでれるというのは贅沢なかんじがするので、よく考えず歩いてみた。しばらくすすむと目の前をおもむろに線路が横切っていた。それは単線の線路で、いっそうこのあたりののどかさを強調していた。

P9220111.jpg駅は当然のように無人駅で、ホームには誰もいない。いったいどういう人がこの線路を使うのだろうか?どこからきてどこにたどりつくのだろうか?などとおもった。東雲、しののめ、という聞き慣れない駅名の看板がたっていた。まるで日本語ではないようである。北海道にいくとロシア語なのかアイヌの人たちの言葉なのかなにかわからない地名をみることがあるけれど、東雲もそのような部類の言葉なのだろうか?とぼんやりかんがえた。

(調べてみた)

この線は北近畿タンゴ宮津線というらしい。そうか地図でみるかぎり天橋立にも近いところなのだね。


あたりはすっかり秋模様で風がほおに涼しかった、なんていいたいところだけど、実際は若干とかなりの間くらい熱かった。歩いているときは大丈夫だけれど、立ち止まった瞬間に吹き出すように汗がでた。肝心の海にはなかなかたどり着くことができなかった。砂浜が見えるよといわれていたのだけど、あるけどもあるけども見えるのは、由良川と海がまざった風景だけだった。もう少しあるけば、あと20分ほどあるけば砂浜にでれそうかなとおもったけれど、そうすると昼ご飯の時間に間に合わなくなりそうなので、途中で引き返した。

P9220115.jpgこの植物はなんという名前なのだろうか?フランクフルトにみえてしかたがない。なんだかセサミストリートに出てくるキャラにいそう。そういえば子供の頃にはこういう草がたくさん生えているところで遊んだ。草のなかには、「かや」とよばれるものがあった。それはうかつにさわると手を切ってしまう草だった。なんとなく自然の中で遊んでいただけなのに、そういうことは強い記憶として自分の中に残っている。間違えて手を切ってしまったときの痛み、枯れた葉をふんだ音。

そうだよね。あんな草むらの中で何時間も何をして遊んでいたんだろう?遊具なんてはなかったし、携帯ゲーム機なんてもちろんなかった。ただ目の前にあるものを使って遊ぶ方法をあの頃は知っていたのだろうか。いまとなってはよく思い出せない。なぜあんなに楽しかったのか。