西舞鶴とれとれセンター
駅に到着したあと、お店にはいって「とれとれセンターまでは歩いていけますか?」とたずねた。「とれとれセンターへは遠いので歩くのはちょっと...」といわれていた。言い忘れたけど、とれとれセンターというのは、その名から想像できるとおり、魚とか漁場でとれたものを販売するお土産物屋さんのこと。
歩き始めてから、まあ待ち合わせまでだいぶん時間もあるし、ブラブラ歩いていたらいつかつくだろうとおもって、歩いていたら、おもったよりはやく到着してしまった。ヘルシンキで荷物抱えて雨にうたれたり、ベルリンでタクシーにわけわからないところつれてかれたり、ベネチアで言葉が通じず頭を抱えたことをおもえば、日本の旅行はなんと楽なことだろう。
とれとれセンターも連休が影響してか人がたくさん。新鮮な魚がところせましとならんでいる。観光客とおぼしき人たちが、テーブルに焼いた魚や、イカ、エビ、お寿司などを並べて食べている。そうか、ここでは、魚屋さんみたいな人たちが自分の店の食材をすぐに調理して食べさせてくれるのか。センターのなかには、魚の焼いたにおいがしていてとても食欲をそそる。友達にあうまで何も食べずにおこうとおもっていたのに、辛抱たまらなくなってきた。
誘惑は負けるためにある。とどこかの偉い人が言っていた。というのはもちろん嘘で、いま適当に作った言葉です。まあなんにせよ、とれとれセンターの魔術にかかって、センター内にあった丼屋さんにはいってしまう。注文したのは、うにまぐろ丼。これで1600円なので若干たかい気がするけれど、まあいいだろうとおもう。食べてみると納得のうまさである。京都市内では3000円払っても食べられないクオリティーなので満足です。しかしあれですね、こういうおいしいものを舞鶴のひとたちはパッと食べることができるんだろうし、それはとても贅沢だなとかんじた。