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Brian McKnightのLiveに行ってきたよ
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Brian McKnightのLiveに行ってきたよ
大阪はビルボードまでBrian McKnightのライブに行ってきました。ブライアンはとてもよい歌手であり、ピアノ奏者であり、ギタリストでありと、とても能力と才能が高い人です。
ライブの感想なんですが、ちょっと専門的な用語がたくさんでてきて読みづらいかもしれないけど
疑問などを中心に書いてみます。
■和音や音使いについて
ブライアンはピアノも弾くんだけど、彼の弾くコードはすごく特徴があるんです。ふつうなら、(ドミソ)と音を重ねるところを、(ドミソシ)にするという風に、ギターの場合でもキーボードの場合でも、人によって音の重ね方を研究するわけです。
ブライアンはどちらかというと、複雑な響きがお好きなようで、どうやって重ねているかわからない音のつみ方をしてました。#11thなどの音も頻繁に出てきていたので、トライアドかなにか重ねているのかな?とおもった。これはちゃんとコピーしてみないとわからないなー。
ベースラインにしてもコード進行にしても、しょっちゅう調性から外れたフレーズ&コードを弾いていました。というのは、「ドレミファソラシド」だったらkey=Cとなるわけだけど、そのときにミbとかラbとかを弾いたら、「一瞬あれ?間違えた?」とかんじるんです。
その一瞬の「あれ?間違えた?」感をうまく利用して、おちゃめにアウトとインをくりかえしてるようだった。アウトのしかたも、あまり一般的でないかんじ。ベースラインもふつうに5th行ってルート行ってなんてやらずに、わけのわからないところにたどり着いているかんじだったし、あれはなんなのだろう?
気になる。
■曲のノリについて
気になったのは、大きなグルーブ。体の使い方でいうと、右横に1・2と体を揺らして、もどって3・4とカウントするような、ゆったり目の曲を3曲くらいやっていたことでした。テンポ60とかなのかな。こういう大きなグルーブの曲を作るアイディアって(自分の中では)なかったので発見でした。
■伝統と現代風の味付けについて
どの芸術というか作業にかかわっている人も、そのジャンルに蓄積された伝統と、今の時流にあわせた時代性を兼ね備えることが求められるのだとおもいます。一発屋は、たんに時代性だけにあってしまったひと。時代性が変わったら消えていってしまう。
そんな中、ライブの途中でブライアンは息子2人といっしょにゴスペルというかドゥーワップ的なコーラスをきかせてくれました。こういう伝統的な音楽をやっぱり消化しているんだなとおもった。その伝統というか基礎を、現代のヒップホップやらニューソウルやらにアレンジしてきてるんだなと。
■ギターの仕事。
今回の人はワウワウを弾くときに、ワウワウといえばってかんじで、ワウワウワトソンフレーズを弾いてました。ワウワウワトソンはソウル系、モータウン系の音楽には必須の人です。もちろんワウワウにディレイをかけてたので、いまディレイ旅に出ている身としてはこれは気になると、ライブが終わったあと、ステージに近づいていってエフェクツをチェックしてみると、line6のDL-4だった。たしかに便利だろうな、あれ。
■ブライアンの力
・ライブということで、お客さんを楽しませる演出がたくさんありました。そして曲的にも90年代以降のアレンジが中心だった。でもぼくが一番心を動かされたのは、やはりブライアンがピアノを弾き、ブライアンが歌う、というこのシンプルな形態。声とピアノだけなんだけど、それだけで極上のシルキーボイスと神がかっているフェイクを聴かせてくれました。
それだけで十分。もしシンプルセットできてくれるならもっとお金払ってもいいかもしれない。(そういえば、ブライアンは声にショートディレイをかけて遊んでいました。ちなみに使用キーボードはモチーフだった。)
・またまたブライアンについておもうのは、バンドをしっかりひっぱっているということです。曲の終盤になると途中でリットして、歌だけになります。そして、そこからアウトロに向かう際に、小さめにバンド(ドラム)にわかるように、手でカウントを出したりしていた。めっちゃめちゃ自然に。うーん。歌もうまいけれどこういう技術も相当うまいなとかんしん。 それをいうなら、ボーカルとピアノの息もぴったりでした。二人でルバートで演奏するときってけっこう息をあわせるのが大変なんだけど、まるでひとりで弾いているかのようにぴったりあわせてました。これはどっちかというとピアノの人の技術が高いんやとおもう。ってみんなレベル高いのですけど。
しかし、特筆すべきはやっぱりベースのクリスです。バンマスとしてブリブリと会場を盛り上げてくれてました。最高に好きなミュージシャンかもしれない。超がつくほどの馬鹿テクですが、そんなこと表にださなくてもいいや、ってくらいに音楽を支えていました。
ほんとうに個人的趣味になってしまうけど、クリスとブライアンピアノ弾き語りとかやったら、ほんとうにじんわりとよい音楽が作れるとおもうんだけど、いまの時代はそうはいかないんでしょうね。でも、そろそろそういう生楽器の地力がもとめられる時代がきているような気がします。
■写真は、ライブを終わったあと写真とハグに応じてくれたベースのクリス。
ほんとうにお客さん想いの人です。大好きですね。
結論、とにかく楽しかったし、感動できました。(まる)
ライブの感想なんですが、ちょっと専門的な用語がたくさんでてきて読みづらいかもしれないけど
疑問などを中心に書いてみます。
■和音や音使いについて
ブライアンはピアノも弾くんだけど、彼の弾くコードはすごく特徴があるんです。ふつうなら、(ドミソ)と音を重ねるところを、(ドミソシ)にするという風に、ギターの場合でもキーボードの場合でも、人によって音の重ね方を研究するわけです。
ブライアンはどちらかというと、複雑な響きがお好きなようで、どうやって重ねているかわからない音のつみ方をしてました。#11thなどの音も頻繁に出てきていたので、トライアドかなにか重ねているのかな?とおもった。これはちゃんとコピーしてみないとわからないなー。
ベースラインにしてもコード進行にしても、しょっちゅう調性から外れたフレーズ&コードを弾いていました。というのは、「ドレミファソラシド」だったらkey=Cとなるわけだけど、そのときにミbとかラbとかを弾いたら、「一瞬あれ?間違えた?」とかんじるんです。
その一瞬の「あれ?間違えた?」感をうまく利用して、おちゃめにアウトとインをくりかえしてるようだった。アウトのしかたも、あまり一般的でないかんじ。ベースラインもふつうに5th行ってルート行ってなんてやらずに、わけのわからないところにたどり着いているかんじだったし、あれはなんなのだろう?
気になる。
■曲のノリについて
気になったのは、大きなグルーブ。体の使い方でいうと、右横に1・2と体を揺らして、もどって3・4とカウントするような、ゆったり目の曲を3曲くらいやっていたことでした。テンポ60とかなのかな。こういう大きなグルーブの曲を作るアイディアって(自分の中では)なかったので発見でした。
■伝統と現代風の味付けについて
どの芸術というか作業にかかわっている人も、そのジャンルに蓄積された伝統と、今の時流にあわせた時代性を兼ね備えることが求められるのだとおもいます。一発屋は、たんに時代性だけにあってしまったひと。時代性が変わったら消えていってしまう。
そんな中、ライブの途中でブライアンは息子2人といっしょにゴスペルというかドゥーワップ的なコーラスをきかせてくれました。こういう伝統的な音楽をやっぱり消化しているんだなとおもった。その伝統というか基礎を、現代のヒップホップやらニューソウルやらにアレンジしてきてるんだなと。
■ギターの仕事。
今回の人はワウワウを弾くときに、ワウワウといえばってかんじで、ワウワウワトソンフレーズを弾いてました。ワウワウワトソンはソウル系、モータウン系の音楽には必須の人です。もちろんワウワウにディレイをかけてたので、いまディレイ旅に出ている身としてはこれは気になると、ライブが終わったあと、ステージに近づいていってエフェクツをチェックしてみると、line6のDL-4だった。たしかに便利だろうな、あれ。
■ブライアンの力
・ライブということで、お客さんを楽しませる演出がたくさんありました。そして曲的にも90年代以降のアレンジが中心だった。でもぼくが一番心を動かされたのは、やはりブライアンがピアノを弾き、ブライアンが歌う、というこのシンプルな形態。声とピアノだけなんだけど、それだけで極上のシルキーボイスと神がかっているフェイクを聴かせてくれました。
それだけで十分。もしシンプルセットできてくれるならもっとお金払ってもいいかもしれない。(そういえば、ブライアンは声にショートディレイをかけて遊んでいました。ちなみに使用キーボードはモチーフだった。)
・またまたブライアンについておもうのは、バンドをしっかりひっぱっているということです。曲の終盤になると途中でリットして、歌だけになります。そして、そこからアウトロに向かう際に、小さめにバンド(ドラム)にわかるように、手でカウントを出したりしていた。めっちゃめちゃ自然に。うーん。歌もうまいけれどこういう技術も相当うまいなとかんしん。 それをいうなら、ボーカルとピアノの息もぴったりでした。二人でルバートで演奏するときってけっこう息をあわせるのが大変なんだけど、まるでひとりで弾いているかのようにぴったりあわせてました。これはどっちかというとピアノの人の技術が高いんやとおもう。ってみんなレベル高いのですけど。
しかし、特筆すべきはやっぱりベースのクリスです。バンマスとしてブリブリと会場を盛り上げてくれてました。最高に好きなミュージシャンかもしれない。超がつくほどの馬鹿テクですが、そんなこと表にださなくてもいいや、ってくらいに音楽を支えていました。
ほんとうに個人的趣味になってしまうけど、クリスとブライアンピアノ弾き語りとかやったら、ほんとうにじんわりとよい音楽が作れるとおもうんだけど、いまの時代はそうはいかないんでしょうね。でも、そろそろそういう生楽器の地力がもとめられる時代がきているような気がします。
■写真は、ライブを終わったあと写真とハグに応じてくれたベースのクリス。
ほんとうにお客さん想いの人です。大好きですね。
結論、とにかく楽しかったし、感動できました。(まる)
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Brian McKnightのLiveに行ってきたよ
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