初詣は京都紫野の今宮神社へ。お正月なのでなんとなくお参りにいこうかなという気分になります。でも、八坂神社や平安神宮は混んでそうだし、とりあえず寒いし、どうしようかな？とおもいました。ああ2009年もあいかわらず面倒くさがりです。

そのようにぼんやりした午後をすごしていると不意に、ある人から「あぶり餅がうまい」ときいたことをおもいだしました。調べてみるとあぶり餅は京都仏教大学ちかくの神社にあるとわかりました。よし、いざ行かん、初詣！とがぜんやる気がでてきました。いや、あぶり餅ついでに初詣なんておもってないですよ、初詣メインのあぶり餅サブです、あくまで。いやほんとだってば。

今宮神社はなかなか人気のある神社のようで、お参りする人の列ができていました。並ぶこと約２０分ようやくお参りをすませた頭のなかはあぶり餅でいっぱい。お参りしている最中も、あぶり餅うまいかな？と考えていたような気もするので、もしも願いがかなうなら、今年は甘いものがたくさんたべれるかもしれません。関西スイーツ８強プロジェクトは前途洋洋です。

さて、噂によくきくあぶり餅を食べれるお店は２軒あります。一和さんとかざりやさんです。同じようなことを考えている人がいるのか、神社参拝よりたくさんの人が２軒のお店の前にならんでいます。さむいさむい底冷えの石畳のうえで待たないといけないようです。

一和とかざりやどちらで食べようか迷うのだけど、一和のほうが歴史がふるいらしいので、とりあえずそちらになぶことに。ふだんなら寒いところにいるのは絶対にいやなのに、甘いもののためなら少々の犠牲ははらえる性格のようで、おとなしく列の最後尾へ。

ならんでみたものの、ぜんぜん進みません。いつになったら入れるのだろう？向かいにあるかざりやさんのほうは回転率がよいらしく、どんどん列がみじかくなっていきます。ああ、あっちにならべばよかったかなとおもったのですが、意外に頑固な性格なので初志貫徹。

３０分くらいして、ようやくあたたかい店内に一和のあぶり餅（一人前５００円）を食べれました。竹串にお餅がささっています。餅にはきな粉がまぶしてあるのかな？たれは白味噌です。炭火で焼いているので焦げ目がこうばしいです。それらが口のなかでまざっておいしいです。ほう、これがあぶり餅か、なかなかいけるなというかんじでした。

食べおわって外にでると、むかいのかざりやの列がなくなっています。あ、どうしようかな、食べくらべしてみたいな、なんておもうじゃないですか、人として。なので吸いこまれるようにしてかざりやにイン。

かざりやのあぶり餅も一和と基本的にはかわらないです。でも、かざりやのほうが白味噌の濃く、より甘いようにおもいました。一和はきな粉の味がつよかったけど、かざりやは黒砂糖？のような味がしました。どちらがうまいというより、どちらもおいしいので、あとは好みというかんじでしょうか。

あぶり餅。じゅうぶんにおいしいものの、スイーツ８強に入れていいのか疑問をかんじる声が自分のなかできこえます。何かすんなり受け入れられないのです。どうして？と審査員の意見に耳をかたむけると、どうやら「技」の部分に疑問を感じるようです。ケーキなどの洋菓子や大福などの和菓子にくらべて、「自分で作れそう」とおもってしまうのです。もちろん、じっさい自分で作れといわれたら作れないんだろうけど。

ということで、おしくもスイーツ８強には入れませんでしたが、あぶり餅は素朴で十分においしいので、一度食べてみることをおすすめします。でも、書いてておもったけど、いくらおいしいスイーツでも、３０分ならんでお店に入ってからも１０分くらい待たされてしまっては味の純粋な評価ができない気がします。お正月にはいかないほうがいいかもしれないですね。これは自分のミスなのであらためます。スイーツ食べるときには気軽さが大切と。

なんでもない休日にふらっとお店にはいって、あぶり餅がだされたら、とてもおいしくかんじるかもしれない。今度ちかくに来たらまた食べてみようかな。

＊写真は左が一和さん。右がかざりやさんです。とにかくこの日は寒かった。
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