オグルニエドールからペーパームーン
京都市内でおいしいケーキ屋さんといえばリストのトップに挙がってくるのが「PATISSERIE AU GRENIER D'OR
パティスリー・オ・グルニエ・ドール」です。ふらふら歩いていたらちょうど近くまできたので、これは食べておこうとお店にうかがいました。店内が少し改装されていて、テーブルが2つくらいなくなっていました。イートインスペースを減らして、テイクアウト専門でやっていく方針に切りかえたのでしょう。もともとイートインスペースもおまけのようにしか存在してなかったので、それはそれでいいんじゃないかとおもいました。なんたってケーキはうまいわけだし。
しかしなんの計画ももたずにふらっとよっただけなので時間がよくありませんでした。19時半の閉店まであと数分。当然、買って帰るにもケーキの種類がすくなくて、食べたかったピラミッドも売り切れ。これは無理に食べるより出直したほうがいいだろうとおもいました。
そのようにして店をでたものの、一度スイーツを食べれるとおもった脳は、甘いものよこせ!甘いものよこせ!の暴動をはじめます。もう甘いものあげないとなんにもしてくれなさそうなので、よい機会だとおもって大丸のデパ地下探検をすることにしました。
デパ地下には人がごったがえしていました。おなかはどこかで外食するほどすいていなかったので、お惣菜をいくつかとワインを買って夕食とすることにしました。そして、メイン?のスイーツですがミルクレープで有名なペーパームーンに決定。
ペーパームーンのお店を探すものの、どこに店舗がはいっているかわかりません。人がたくさんいすぎて祭りのなかにいるみたいになっているし、なんだかクラクラしてきます。ようやくお店を探しあてました。下りのエスカレーターをまっすぐ行ったところにありました。(別ウィンドで地図が開きます。京都大丸のペーパームーンは地下一階の洋菓子、紫、3番です)ケーキをいれたケースの前にたつとテンションがかなりあがります。
どれを食べよう!もうめちゃめちゃ悩みます。どれもおいしそう。チーズケーキか?モンブランか?王道ミルクレープははずせない。いやちょっと待て
よ、ペーパームーンのケーキは少数にとどめて、他のスイーツとコンボという手もあるよな。いやいや、それよりデパ地下探検をシリーズにして、一店一店せめていったほうがよいのではないだろうか?などと悩みます。確実に悩むことを楽しんでます。
まあ、順当にいけば、ミルクレープは購入決定。2つ食べるか?3つ食べるか?というところで、もう理性は崩壊しておりまして、3つ買うことに。そういえば、ミルクレープは食べたことあるけど、スポンジ系は食べたことないなとおもって、一番好きな苺ショートを候補に。新作NEW!と書いてあ
ります。おお、つれて帰ってあげようじゃないか!と考えて確定。さてもうひとつなににしよう?チーズケーキ?いやもうスポンジ系でそろえようとおもい、キャラメル
シフォンケーキに決定。というわけでミルクレープ、苺ショート、キャラメルシフォンの布陣です。
お家に帰りケースをあけるとケーキがたくさんでてきます。テンションあがります。まずはイチゴショートから食べる。食べてみると、スポンジの弾力がけっこうしっかりしてることに気づきます。そして卵の味も濃いというか、ああ?これはよい卵使っているのだろうか?とかおもいます。もちろんケーキは食べる専門なので、作り方はよく知りません。あくまで勝手な想像です。でもその「なんかいい素材使ってるかも」という想像もふくめて食べているわけだから、それはそれでいいでしょう。そして、生クリームはそれほど甘くないです。最近たべるケーキはどれもキツイ甘さのクリームってあんまりあたらないです。
こういうの流行なんだろうか?
そして、つぎにキャラメルシフォンケーキへ。こちらのスポンジも苺ショートと同じような味です。スポンジ自体の味がしっかりしています。控えめなカステラ
くらいの甘みがついていて単体でも成立しそう。10代の肌のようにもちもちと弾力があってやさしい感じの印象。そして、陽だまりで、くまのプーさんに後ろから抱きついているような安心感もあります。ヨーロッパ熊じゃなくてアメリカ熊なかんじです。性格よさそう。なんとなく、ペーパームーンさんのつくるスポンジの傾向がわかった気がしました。そしてクリーム?の部分ですが、これもほんのりキャラメルの味がして絶妙のバランスでした。こうやって食べ物のことを思い出して書いてるといつも、また食べたくなってきてこまります。ケーキ作ったことないけど、作ってみたくなってきますね。
最後にミルクレープ。はずすことがないとわかっているとなんと安心できることでしょう。これは野球でいうなら、信頼できるストッパー投手がいるチームの監督気分です。この試合は勝ったも同然。このミルクレープを食べるのは二回目なんだけど、前回はぺロッと食べてしまったので、今回はちょっと観察しながら食べることに。
まず、クレープの層を数えてみる。なんでこんなことしてるんだろう?とおもいながら。25層くらいありました。途中があやしいので大体25層くらい。そうか、ようはクレープのあいだにクリームがはさんである食べ物なんだなと理解できました。
というわけで、フォークを入れてみる。そうするとびっくりしたことに、ダダダダダと音がするのです。一瞬とまどったのですが、よく聴いてみるとクレープ層をフォークで切り裂く音がする。おお、新たな発見です。そしてほどよい大きさにきったミルクレープを口の中にいれる。とけていきます。まるでムースを甘い泡を口にふくんだかのように、自然にふわーと焦がしキャラメルのような風味が口のなかに広がります。もう、ミルクレープに関しては不動の一位です。
まとめ。ミルクレープ君のおいしさがずば抜けているために他のケーキが劣ってみえてしまいます。苺ショートとシフォンケーキもそれぞれレベル高いです。
85点以上とれる優等生です。でも、ミルクレープ君はスカウターではかったら、ボンって壊れてしまうレベルです、ほんと。なのでやっぱペーパームーンさんは
ミルクレープ専門くらいに覚えておいて、ほかのスカウターボンレベルのスイーツを探そうとおもいます。あくなきスイーツ探求はつづきそうです。
(調べてみたら、ペーパームーン(paper moon)のミルクレープ、おとりよせあるんですね。こんなん手出したら危険ですね。
ちなみに、この人スイーツ8強のひとりにはいってます。というか、このミルクレープを食べて、こんなにうまいものあるんだ!あと7人探そう!と思ったという経緯あり。)