円光寺 圓光寺

081129_005_olympus_E520.jpg081129_004_olympus_E520.jpg詩仙堂をあとにして、そこから徒歩5分ほどの圓光寺へ。ここでは水琴窟をぜひ聞いてみたかった。水琴窟(リンク先で音が聞けます)とは土にうめた瓶に水をたらしその水滴の音を聴くというもの。実際どのようにして音を聞くのだろうとおもっていたのだけれど、寺の建物にはいる前に、土の中からひざの高さくらいまで竹が二本斜めにのびていて、その竹の真ん中にあいた穴に耳をつけると小さいながらにはっきりと瓶に響く水の音がする。

水の残響音が不思議な感覚を与えてくれる。その音はとても高い音程で小ぶりの鐘を叩いたような音色。金属を叩いた音にも似ているけれど、金属がもつ冷たさがない。なにかに似ている感覚なのに、なんなのだろう?と自分のなかにひっかかる。確かにどこかで味わったことがあるはずなのに。

そうだガムランだ。インドネシアの伝統音楽(リンク先で音が聞けます)。完全に一緒ではないけれど、音から受ける印象が民族音楽的というかアンビエントというか、西洋音楽のはっきり音階がないかんじ、どこか違う空間にトリップというか連れて行かれる感覚が似ているなとおもった。もしくは、スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)(youtubeに飛びます)に代表されるミニマルミュージックといわれる音楽と同類の印象を受けた。

さらに水琴窟の音はギターの高音弦を弾いた音と近いニュアンスを持っている。リバーブとディレイを使ったら同じような音色が作れないだろうか?とひそかに考えている。ギターは真空管アンプ直の音が好きでし、エフェクターをかませばかますほど音が劣化するので基本的に使いたくない。でも、こういう出したい音が明確な場合は、研究してもいいかな。紅葉に囲まれた寒空の下で課題をひとつ与えられた気がした。