楽しさに酔う

2006年05月20日23:48
河原で火をおこしたときには午後2時をまわっていた。

昔のバイト先の先輩とその彼女と僕の三人で
バーべQをすることになった。

ふるのか晴れるのかはっきりしない空も
ささやかな休日をすごさせる寛容さをもちあわせていてくれた。


河原にはぼくらと同じようにお肉を焼き、野菜を食べ、お酒を飲み
アホな話を楽しむひとたちがたくさんいた。

キャッチボールをする女の子と男の子や走りまわる子供たちの表情は
それをみているこちらの顔までほころんでしまうくらいすてきだった。

雲のすきまからときどき顔をだす太陽がかたわらに流れるかわに反射し
その光が彼らの顔をよりいっそう輝いてみせていた。


それぞれ心地よい風になびく髪を手でかきあげながら話していた。

車・オフィス・パソコンといった
自分達が作り出した便利だけど束縛するものと
少しだけ距離をとれて安心しているように思えた。


僕らは京都のBBQの代名詞「やまむら屋」
でかってきた肉と野菜をたべる準備をする。

炭火の遠火強火でやいた牛タンにすこしだけ塩をふる。
すこし値のはるロースやカルビを
ちょっとだけにんにくがきいたタレにつけてたべる。

外で食べる焼肉には室内では絶対に味わえない不思議な魅力がある。
そこにビールや自分でえらんだお酒があるときにはなおさらだ。

そのようにしてもう何年もつづけてきたスタイルで時間をすごした。


(長いので二回に分けます。つづく)