ギリシャ人
2006年05月21日23:29
ぼくらは以前ギリシャ人だったことがあるのかもしれない。
ギリシャの人々はことあるごとに井戸端会議をひらき
各人が持ち寄った話題について、延々と議論・おしゃべりをするらしい。
昔のバイトの先輩である男(仮に吉村さんとしましょう。実名だけど...)
と会うのは半年ぶりくらいだったので自然と話したいことがたまっていた。
おたがい最近よんだ本のなかでおもしろかったものとか
プールで何キロ泳ぐんだとか、大企業と中小企業の行く末とか
これからの社会の変革とか、音楽の保存形式がどうやって変わっていくとか
いろんなことを話した。
(ちなみにギリシャ人は、女性が話の場にいない場合は
大体エロい話か、どんな女が好きかとい話になることが多いらしい。
これはあくまでギリシャ人についての不確かなうわさだけど。)
彼はさいきん「神々の指紋」と「神々の刻印という本の読書を
人にすすめるのに凝っているらしく
ノアの洪水とか地球の歳差運動とか
古代文明がいまの文明より高度な技術を持っていることだとか
伝承というのは次の氷河期を乗りきるためのノウハウを伝えるためにあるんだ
というようなことをはなしていた。
ipodから流れる音楽がダニー・ハザウェイの Extention Of A Manに変わった。
僕は最近よんだクインシー・ジョーンズの自伝に書いてあったエピソードを彼に話した。
ダニー・ハザウェイはずっと、オーケストレーションのアレンジがやりたくて
やっとExtention Of A Manでそれをできる機会を得たのだか
うまくいかずクインシーのところに相談に来たということらしかった。
あと、ダニーは「なぜ俺はスティービー・ワンダーのように愛されないんだ」と
話していたらしい。
僕は宇宙のはじまりから生物や文明の発展について
いまの天文学者や科学者が唱えている説や現代の歴史の解釈は
暫定的なものにすぎず、研究が進むにつれてかわっていく。
たとえば、昔は地球は平らだと考えられていたように
ぼくらが常識だとおもっていることは、
この先の世界からしたら非常識になるんだろう。
現代の常識は未来の非常識なんだ、ということをいった。
そして、さまざまな説がでてきて、
それがただしかどうか証明する時が来るんじゃないだろうか?と話した。
で、証明するためには、誰が同じ条件でやっても同じような結果が得られる
必要があるので、そのうち人類は宇宙を作り出そうとするんじゃないだろうか?
と話した。
彼は答えにいたるまので道のりの話をし、僕はその方向性について話していた。
その彼女(仮に華さんとしましょう。あだ名はハナちゃん)はてきとうに
二人の男のアホな話にふんふんとうなずいていた。
そうしているうちに太陽が沈み風がつめたくかんじられた。
そして誰もいなくなった。
あれだけ人がいた河原にも残っているのは僕らだけになった。
まあ、そろそろ帰るときだろうと帰り支度をし
当初からの計画通りスーパー銭湯にむかった。(桂の仁左衛門の湯です)
(またまた長いので つづく、たぶん)