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ブラジル人がカーニバルのために生きるように

2006年06月24日14:07

その美しい脚にぼくは見惚れていた。見ているだけじゃすまなくなって
人目もはばからず手を伸ばして触れた。

いままでカタログやネット上だけでしかみたことなかったんだけど
その日そとをぶらぶらして、なにげなく入った家具屋さんでそれをみつけた。

アルネ・ヤコブセン:デンマークの建築家・デザイナー。
ずっとこの人の作った家具に触れてみたいと思っていた。

彼のデザインの代表作である"セブン・チェアー"という椅子。

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アルネ・ヤコブセン↓
http://www.cera.co.jp/product/designer/jacobsen/
http://www.momaonlinestore.jp/jacobsen.asp?shopcd=11111

セブンチェアー↓
http://oak.zero.ad.jp/hads/interior/jacobsen/seven.html
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一般的なセブンチェアーの価格は5万前後なんだけど
その日ぼくがみたものは13万くらいしていた。

説明によるとその椅子は通常のモデルではなくて、
特別な布を張って作ったものということだった。

とにかくこの機会を逃さず、その椅子がどんなものか自分で体験しておこうと思った。
活字とデザインだけ頭につめこんでもしかなたいからね。



一脚5万円以上となると椅子をえらぶのも真剣になる。
自分が求めているものや、生活の条件、情景、いろんなことを想像する。
どういう家具に囲まれてどんな風に生活したいかという理想像を描いてみる。

しばらくそんなふうに考えてみたんだけど、
いまぼくが求める必要要素ってデザインや色をのぞくと

「ギターを弾くのに邪魔じゃないように"椅子の腕おき"の部分はないほうがいい。」

これだけなんだときづいた。

部屋の広さ、その他の家具とのバランス、自分の生活スタイル、
不確実な要素がおおすぎて、逆算的にはなにかを選ぶことができない。



こんなときは、逆にかんがえてみたらいいのかな?とおもった。

つまり、とにかく一脚じぶんの気に入る椅子をかって、
その椅子を中心に家のインテリアを決めていくというかんじに。
「このシャツにあうのは、このジャケット方式」というかなんというか。

でも、この方法だと家具同士の相性があわなくなる問題があるから
ルールとして「本当に自分の気にいったものしか買わない」という
強い意志が必要な気もする。

それさえ守れば「自分の好み」という統一性がだせるわけだから。



暇になるたびに家具屋さんや食器屋さんに出かけていって
この家具ほしいなー、この食器いいなーと憧れをいだくって
なかなかよいと思いませんか?それで欲しいものを買っていく。

じぶんの好きな家具を少しずつ買い揃えていく暮らし。

今月はお皿、来月は椅子、ちょっと頑張ってソファー。
大物を買うためにしばらく力をためます、とかなんとか。
ソファー買うために一生懸命仕事するかもしれないし。

ブラジル人がカーニバルのために生きるように、
素敵な家具を買うために生きるってどうだろう?


うーん、いろいろ考えたけど、ちょっと微妙な気もする(笑)
こういう考え方って男性より女性の方が圧倒的に身につけているのかもしれないなー。
服とかインテリアとか、楽しそうにみんな買い物してるもんなー。


ps:でも休みの日に家具屋めぐりするのは楽しいです。
どうせなら不動屋さんめぐりもしたい(引越し大好き・引越し10年間で6回)



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