kid A


2007年03月26日03:03
いまさradioheadを聴いてるんだ。
自分の曲を作ろうとおもって、radioheadが持っている雰囲気がほしいから
ちょっと分析的に聴いてみようとおもったわけ。

でも、全然だめだね、トム・ヨークの声とradioheadのサウンドを
聴いているとさなんだか知らないけど、
普段は隠れている感情が出てきちゃうんだよね。

その感情を言葉で説明することは不可能だとおもうんだけど、
僕なりにやってみるよ。

それは、けだるさに似ている。でも実際に体がしんどいわけじゃない。
それは、悲しみに似ている、でも別に涙は出てこない。
それは、恐怖に似ている、でも恐れるものなんてない。

ごめん、言ったとおりになってしまったよ。これ、言葉にできない。
申し訳ないけど全然うまくいかないや。

これは感じたことがある人だけが想像できる感覚なんだろうね。
よくもわるくも。高揚しているわけでもなく、その逆でもないんだ。

ただ、その感覚を感じることが大切なんだっていう気はするんだよね。
その落ち着いた、個人的で、やさしくて、悲しくて、内省的な時間。
それはすごく贅沢な時間のような気がする。

いつもはなにかに追われて、
自分の作った約束に追われて
全然気付かないけどさ。

もう一回チャレンジしてもいいかな？つまりその感覚を表現することをね。

たとえば、こういう感覚なんだ。
一番親しい友人と飲みにいって、ひとしきり馬鹿な話題で盛り上がった後
話すことがなくなったとき、ふと何かを、何かは思い出せないけど、
何かを思い出してお互い沈黙するときのような感覚。

分かってもらえたかな？たぶんダメなんだろうな、うまくいかないや。


この感覚はすごく落ち込んでいるように見えるかもしれない。
もしかしたら、これを読んでいるあなたも、僕が落ち込んで書いていると
おもうかもしれない。

でもそんなこと全然ない。

ただ、ニュートラルな状態に入っているって感じなんだ。
ポジティブを信仰するでもなく、ネガティブに捕らわれるでもない
そのちょうど中間にいるかんじ。けっこう気持ちいいよね、こういうの。


まあさ、なんにせよ、こうしてなにか書いたりできるっていうのは
そんなに悪くない状態だとおもうんだよね。

だって、本当に辛いときってさ、自分の抱えていることを
だれかに話すこともできないよね。ただただ自分の中に抱え込むしかない。

そういう意味で、僕らは何かしらの出口を必要としているんだとおもう。
自分のなかにある混沌をはきだす出口を。

たとえば、それはなにかを書くことだったり、楽器を弾くことだったり、
歌を歌うことだったり、絵を描くことだったり、演技をすることだったり、
スポーツだったり、話すことだったり、なんだっていい。

それは表現手法（アートフォーム）とかいわれてるけど、
単純にいえば、全ては出口なんだとおもう。

なぜかはわからないけど、そんな風に書いてみたくなったんだよね。
全然まとまっていないのは分かるし、自分でもなにがいいたいかわかって
ないことはわかっているんだよ。でも書いてみたかったんだ。

別にいま辛いことがあるって訳でもないんだけど、
そんな風にいいたくなっただけだよ、意味は全然ないよ。

ぜんぶトムヨークのせいだよ、わかってもらえるかな、そういうの？
つまり、radioheadが僕にくれる感覚っていうのはそういうことなのかな。

数値化も言語化もできそうにないことを
無理やり分析しようとするとこういうことになるんだろうね。