バイバイ / beauty and harmony
吉田美和さんのsoloアルバム「beauty and harmony」から「バイバイ」。音楽の魅力というのはひとそれぞれでしょうが、思いつくところを列挙してみると、歌詞からうける共感、メロディーラインの気持ちよさ、ボーカリストへの親近感、各楽器の演奏などなど色々あるわけです。
現在の音楽の流行では「音響要素」も加わってくるとおもうのですが、それ意外のすべてのパラメーターが高レベルで表現されているのがこのアルバムだとおもっています。吉田美和の歌詞、歌唱力、人間性にくわえ、参加ミュージシャンは全員世界トップレベル。
David T Walker(Gt), Chuck Rainey(Ba), Harvey Mason(Dr), Michael Brecker(ts), Ralph MacDonald(perc), 中村正人(Arr), Al schmitt(Rec)
なにも考えずにアルバム全体を聴いても吉田美和という人の歌唱力と歌詞の世界を堪能できるし、楽器をする人なら他の楽器をひとつひとつ聴いてもそれはもうすべて音楽の教科書に載せたいくらい高度な思想と経験に裏打ちされた技術をみることができる。
こんなアルバムはなかなかできないとおもうのです。正直いっていま同じメンバーで集まっても無理なんじゃないか。ある種のタイミングのようなものがあり、すべてがよい具合にピタっとはまったいわば奇跡のようなアルバム。すこし黒人音楽に興味があったり、吉田美和さんが好きな方であれば、ぜひきいてみてほしいアルバムです。
(たぶん、ツタヤとかにもあるとおもいます。↓これね)