僕なりのトトロ
自分のことを人にはなしてつよく反論されることがたまにある。ぼくの場合は「となりのトトロを見たことない」というと「信じられない」みたいなことをいわれる。時として「日本に住んでいてそれはない」というくらい非難される。いや、こちらとしてもつよい意思をもってトトロをさけてきたわけではない。たまたま今までの生活のなかで、トトロとむきあう機会を逃してきただけだ。だからそんなにせめないでほしい。
といっても、まったくトトロにかんして無知なわけではない。テレビがついていて、その一部分をみたことはあるとおもう。なんだか黄色い大きなバスがでてきていた。たしか猫バスとかいって車の前部分が猫の形をしたバスだった。あとは、トトロというのが大きな二足歩行の熊のような猫のような動物もしくは生き物だということも知っている。その他の登場人物はたしか女の子か男の子、、、このあたりが僕がトトロについて知っているすべてだ。
トトロについて知らないというたびに、熱狂的トトロファンからトトロの話を語られるものの、そのストーリーがいまいち頭にはいってこない。どのような事件がおこって、誰がどのようになっ てということがわからない。いったいとなりのトトロというのはなんなんだろうか。「となりのトトロ」というくらいだから、主人公が住んでいるとなりにトト ロ家があるのだろうか?トトロ家の人々との交流を描いた物語なのだろうか。
トトロ「こんにちは、あだちさん(主人公の仮名)昨日の晩サバの煮込みを作りすぎてしまって、食べきれないのでよかったらとおもって。」
あだちさん「いつもすみません、母トトロさん。もらってばかりじゃ悪いので、実家から夏みかんをもらったので、よかったらこれ持ってってくださいな。おたくんところの子トトロちゃん、好きだったでしょ、夏みかん。」
とかいう日常をえがいたアニメなのだろうか。いやたぶんちがう。おおくのファンをもつ作品だとおもうので、それなりに鑑賞にたえうる価値をもっているのだろう。しかしそれは僕の価値観のアンテナにはまったくひっかからないものだったのだろう。知らぬが仏というし、これから先も勝手な想像して、 自分なりのトトロ物語を考えつづけていくほうが楽しいかもしれない。本当のところが気になるけれど、まあそういうことにしておこう。