滝田信二とは
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すげーとおもうのですが、けっして真似してはいけないとおもうのです。とくにボーカル。こんな風に歌えないことを気にするのではなく、自分の色と背景を求めていけばいいとおもいます。
自分の生活に祈りや踊りがないのに、無理にblackな音楽に近づくことないなーとあるときからおもいました。音楽の参考にするなら、北欧とか中欧の音楽のほうが日本人の声質や性格にあっていたりします。show businessにおいてはU.S.の高い競争率のなかで勝ち残ってきた人たちの劣化版になる方向性はどうなんでしょうか。ブロードウェイなど彼らの切磋琢磨ぶりはすごすぎます。
それに対抗する答えをくれた人がいました。ジョアンジルベルトです。彼は1時間半ライブに遅れてきて、東京国際フォーラム2000人くらいの前で、ガットギターと声だけで2時間ほど演奏をしてくれました。そのシンプルの極みみたいな演奏が、ダンサーがいるライブより、ストリングスがいるライブより、モニターがあるライブより、照明がきれいなライブよりすばらしかったのです。チケット1万2千円くらいだったので、ざっと計算して2000万くらいの契約に遅れてくるあの絶対的な存在にただただ圧倒されました。(どんな精神性なのか皆目検討もつかないです。)あれほどの音楽体験はもう一生味わうことはできないんだとおもいます。彼の部屋に招かれたような素敵な時間でした。映像では参考程度にしかわからないすごさです。体験した人にしかわからないような。僕の経験の中で唯一といっていいほど自慢できる時間です。
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