余計なお世話じゃ!
ふだんは平和な日々をすごしていて、別段なんの不自由も感じずに暮らしています。とくに寝ているときなんか至福の時間、寒い冬にあたたかいベットの中にいると、ああここは世界で最高に幸せな場所なんじゃないだろうか?と強くおもいます。
夜中にならないとやる気にならない、という学生のころからの悪習が抜けずに、その日もAM1時くらいから録音の仕事に取りかかりました。朝方までかかって数曲完成させたあと、寝る際に時計をみたらAM7時を過ぎてたようにおもいます。ちょっとでもいいから眠ろうとおもいベットに入りました。しばらくして意識がなくなりました。一度深く眠ったあと、うつらうつらとして、気持ちよいまどろみの中にいました。たぶん3時間くらいは寝れたかな?昼の用事の時間までもうちょっと眠っておこうとおもっていました。もう誰にも邪魔されたくない浅い眠りの途中。しかし、破壊者は突然おとずれました。ピンポーン!と部屋にインターフォンがひびきます。
え?誰やねん、いま何時なんだろう?と頭が混乱しました。ふだん家にはアポイントをとって仕事のお客さんがくるので、インターフォンのピンポンという音が鳴ると、あれ?俺は予定を勘違いしてしまっているのだろうか?来るはずのない時間に人がくるなんて!!!とパニックになるくらいに焦るのです。
心地よい眠りを邪魔されて、頭がもうろうとしている状態で、玄関まで行きました。おそるおそるドアをあけると、そこにたっていたのはふたり組。前にいるのが背145cm、65歳くらいのおばあさん、後ろにいるのがこれまた65歳以上のおじいちゃん。どうやら某宗教団体の勧誘のようです。
ぼく「はい、なんでしょうか?」
おばあさん「すみません、みなさまの幸せのために訪問させていただいているのです」
ぼく「いや、、、いまめっちゃ寝てたところなんです」
おばあさんは、ぼくの言葉は聴いているものの、まったくかまわない様子で続けます。
おばあさん「そうですか、私たちは幸せについての勉強会などを行っています。いろいろ若い方もいらっしゃいますので、ぜひ一度ご一緒してください。たくさんの悩みが解決されますよ」
ぼく「いや、ほんまにいまめっちゃ眠いんです」少しイライラしながら、本当に勘弁してという感じでいうと、それが伝わったのでしょうか?
おばあさん「それでは、時間のあるときにでも、これをお読みください」と冊子をさしだしました。
ぼくのしあわせを壊す、悩みのもとはあなたです...