冗談でいったのに

先日、バラエティー番組が、なんだか通販番組みたいになってきている、これからテレビはバラエティー番組みたいな形をした通販番組になっていくのでは?という素朴な感想を書きました。

今日、ニュースをみているときに気になる事実を見つけました。どうやら、フジ・メディア・ホールディングス関連企業が、通販大手のセシール株式を、筆頭株主のライブドアから買うことになったようです。

フジ・メディア・ホールディングスのwebに掲載されている2009年05月14日付けのPFDを読んだところ以下のように書いてありました。めんどうなのでそれぞれの思惑を簡単に咀嚼して書きます。


■フジ・メディア・ホールディングス
・不況なので企業が広告費を抑えている。
だからフジも厳しい。なのでなにか新しい手を打たないと。
(注:フジにはディノスという通販会社があります。)


■ライブドア・ホールディングス
・通信事業(インターネット)に専念したい


■セシール
インターネット通販が伸びてきたため、カタログ通販は伸び悩み


・フジは広告費減収に対策を+ディノスの事業を拡大したい。
・セシールはカタログ販売の頭打ちの打開したい。
ということで手を組んだようです。

冗談で書いたのですが、これからますますバラエティー番組の中に
通販的要素が含まれてくるのではないか?とおもいます。

今後、お笑い界では、通販番組的な要素とお笑いの要素を混ぜ合わせる技術が
必修科目かもしれませんね。




以下:フジ・メディア・ホールディングスが公開している情報より抜粋
(二重括弧はぼくが付け加えたものです。)


2)公開買付者が本公開買付けの実施を決定するに至った意思決定の過

((フジ・メディア・ホールディングスグループの状況))

事業環境は、地上テレビ放送のデジタル化、BS・CS放送やモバイル、ブロードバンドの普及のほか、国内経済・景気動向、法制度の改正、規制緩和などにより、大きく変化しております。とりわけ放送事業については、米国のサブプライムローン問題やリーマン・ブラザーズの破綻に端を発した未曾有の世界的な金融危機の影響による景気後退を受け、企業収益の落ち込みが広告費の抑制へとつながり、かつてない程に厳しい環境となっております。

((セシールの状況))

ディノス及び対象者がともに主力チャネルとするカタログ通販については、近年成長が著しいインターネット通販、テレビ通販に押され、売上が頭打ちとなっております。

カタログ通販の中では総合・百貨店型の低迷が顕著となっておりますが、単一カテゴリーに特化した専門通販は健闘しております。カタログ通販での今後の成功のためには、多様化・専門化する顧客ニーズの把握、差別化商品の企画・開発(マーチャンダイジングの強化)、商品提案力・メディア力の強化などが必要になると認識しております。


((お互いのメリット))

(売上拡大)
・  顧客リストの相互活用(カタログの相互送付、カタログの統合、顧客リストの統合など)
・  地域性の補完、商品性の補完
 
(コスト削減)
・  コールセンター・物流センターの相互利用
・  カタログコスト(用紙代、印刷費、通信費など)の低減
・  共同システム関連投資の低減
・  組織体制・人事制度の見直し等による費用の適正化

インターネット通販事業においては、インターネットサイトの相互活用(ID・ポイントの共通化、サイトの統合など)、両社の商品企画力・メディア開発力の相互活用を通じ、インターネット通販事業をカタログ通販事業に次ぐ第二の柱として育成・強化することが可能となります。

テレビ通販事業においては、日本最大の民間放送局を擁するフジ・メディア・ホールディングスグループの強みである、視聴者の趣味・趣向に基づく効果的なメディア戦略の立案、魅力的なTVショッピング番組の制作力を活用し、対象者の従来の事業展開を大幅に加速させることが可能となります。