07/04/06 関空~Detroit


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NYにいった時の写真をみつけた。ごていねいにフォルダに日付がふってある。07年04月06日。中身をみると関空でとったものだ。どうやらことあるごとに写真を撮っていたらしい。たしか長旅にもかかわらず関空で持ってきた小説を全部読んでしまうという惨事にあっていた記憶がある。今度海外旅行するときは超長編小説を持っていくことにしよう。

070406_002.jpg機内にはいると三列シートの真ん中というすばらしい席がまっていた。これから十数時間、この狭い空間にいなければならないのである。けっして快適とはいえない。しかし数回の海外旅行の経験から、すこしだけ機内の快適度をあげるコツを得ていたので実践した。

どちらかというと人見知りなんだけど、まず隣のひとたちに、邪魔にならない程度にかるくあいさつする。赤の他人なのだけど、ある一定の時間をすごすのだから人間関係ができていたほうが、これから出てくるかもしれない面倒をさけられる。

どんな面倒があるかって?それはですね、たとえば夜中にトイレに行きたいとき、でも通路側の人が眠っている。起こさないように通ろうか?それとも起きるまでまとうか?または、いびきがうるさい、声をかけようか?我慢しようか?そして、みんな寝ているけど自分は眠くない場合、もしくはその逆の場合(つまり真っ暗だけど明かりをつけて本を読みたいとかいう場合)などなど、この強制的に狭い空間から逃れられない状況、一言こえをかけておくのとおかないのじゃ全然ちがうのだ。全然知らない人だと、ひとこと注意するとかお願いするときに、とても気をつかってしまうから。

まず右隣のひと、つまり窓側に座っている人に挨拶した。彼はめがねをかけた物腰のやわらかい人だった。とりとめもなく話をしているとお互い京都に住んでいるということがわかった。鴨川沿いにすんでいるということだ。はあ、これはしっかりした会社に勤めているんだろうか?とおもってネタをふっていくと、誰もが知っている日本最王手の製薬会社に勤めてるとのこと。デトロイトから2,3時間の街で学会があるので出席するのだそうだ。

そして左隣(通路側)のひとにも挨拶しようとおもう。しかし女性。アジア人にみえるけど日本人ではなさそう。女性にはやはり話しかけづらい。でもちょっと話しておかないととおもって勇気をだす。

すみません、といってすこし間をとった。いや日本語じゃなかったな、なんていったんだろう?

挨拶したあとに
「if I bother you,」と笑顔でつづけて 「plesae let me know. or beat me.」
「もしボクがあなたに迷惑をかけてしまったら、教えてくださいね、もしくは殴ってください。」

とかなんとかいった気がする。それをきっかけにsmall tlakがはじまる。彼女はマディソンというところに英語留学にいくのだとういう。妹が一年前から住んでいるので、そこで過ごすといっていた。


という具合に、とってもインスタントな人間関係が構築された。


あなたはNew Yorkになにしにいくの?


と隣の女性にきかれる。

「さて、なにしにいくんだろう?」と、そのときはじめてこの旅の目的をかんがえだした。

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(↑デトロイト)