靱公園 堀江 カンテ 

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第002回目のスイーツ会2軒目は、靱公園近くのカンテへ。かわいい風のお店と思いきや、中はけっこうインド風でギャップにびっくり。今回はメンバー4人が撮った写真も載せておきます。

スイーツはまあ、普通なのではないでしょうか?本当においしいスイーツを知らない状態で、たべたら「おいしいねー」といえるとおもうんだけど、1月1日からスイーツめぐりしてるこちらとしては、もうちょっと特徴が欲しい気分になりました。いや平均的においしいんですけどね。

さてこうしてカフェめぐりをしてもうずいぶんになります。もういまどきカフェめぐりなんて古いだろうという気配もかなり感じます。自分の中では甘いものやおいしいものが食べたい、それを提供してくれてるのがたまたまカフェだから、カフェに行っているというスタンスにシフトしてきました。昔はカフェが「主」で飲食が「従」だった時期もあるのですが。

京都・大阪のいろんなカフェにいってみて、自分の好みについて考えてみると、やっぱり基本的なことがしっかりしているカフェがいいなとおもってくるんです。カフェの基本、食べる、飲む、話す、居心地がよい。もう一度行きたいとおもうところってほんとうに基本となるところがしっかりしている気がします。日常くらしていて、ああ、あのケーキ食べたいな、あのパスタ食べたいな、あのハンバーグ食べたいな、あのコーヒー飲みたいな、あの紅茶のみたいな、あそこで友達としゃべりたいな、あそこで読書したいな、というふうに思わせてほしいという希望があります。

いま街を歩いていて、ここどうやって生計たているんだろう?と心配してしまう喫茶店をたまにみつけます。そういう喫茶店だって、出店した当時は流行の中心だった時代があるのではないかとおもいます。20代、30代の夫婦が会社勤めをするのではなくて、なにか小さくてもよいから自分たちで仕事をしよう、と考えたときに喫茶店という選択肢に目をとめた。そして二人で力をあわせて店をもち、ささやかながらに営業を続けてきた。そういう物語があるようにおもいます。勝手な想像ですが。

でも、時代の流行というのは変わってしまうもので、いつしか喫茶店は流行の主流から外れていきます。自分の中では流行にのっていたはずの喫茶店も、気づいてみれば、斜陽産業のひとつに数えられる。

カフェにあこがれて出店するという気持ちはすごくわかるし、応援すらしたい気持ちなのですが、なんとなく店をだしてしまうと、そのうち衰退していくんだろうなーとおもうのです。1990年後半からカフェができはじめ、その中からカフェ業界のなかで目立つリーダー的なカフェができる。そしてそのカフェにあこがれて多くの人がカフェ業界に参入、そのようにしてカフェブームができあがる。

いまは2009年です。もうこのブームはピークを越しているような気がします。これからの10年間は、できたカフェが淘汰されていく10年になるとおもいます。それでもカフェがしたいとおもうなら、やっぱり料理なり、ドリンクなり、スイーツなり、インテリアなり、場所のよさなり、なんらかの形で自分が持っている想いを表現してほしいなあ、と一人の客としておもうのです。○○カフェというふうにわかりやすい形で提示されなくてもいいので、ただ「もう一度行きたい」とおもわせてほしいのです。