コーヒーメーカー:CHEMEX(ケメックス)

CHEMEX(ケメックス)6cup3cup.jpgコーヒーメーカーをわってしまった。デロンギやメリタなどのごついメーカーではなくて、ハリオグラス製の単純なドリップ式のやつを。なぜそうしたか忘れてしまったけど、メーカーを床に置いていたのを忘れて蹴ってしまったのだ。ガラスでできているもろいつくりなので簡単にわれた。

コーヒーが体にいいのかわるいのかは知らないけれど、飲むと仕事がはかどる気がするので、起きぬけやアクセントに飲むことにしている。夜中に飲むと確実に朝がたまで寝れなくなるけれど、あまり気にせずついつい飲んでしまう。いつのまにか身についた習慣だったけれど、とつぜん飲めなくなると妙な感覚になる。

生活にかかわるあらゆるものを厳選してえらぶのが趣味のひとつなので、コーヒー豆を探すことに最近はまっていた。京都にはおいしい珈琲屋がたくさんあり、小川珈琲、イノダコーヒー、穴場なところで高木珈琲と銘柄選びにことかかない。各店舗の各銘柄を飲みくらべするのをひそかにたのしみにしていた。珈琲豆がきれたので、さて次はどんな豆を買ってこようかとおもうけれど、いまは肝心のコーヒーメーカーがないことに気づく。

ついに我慢できなくなって昨日インスタントコーヒーを買ってきた。香味焙煎。ちょっと値段ははるけれどインスタントとはおもえないくらいにおいしい。これで十分じゃないかとかんがえてみた。でも、すぐにその声は否定される。

お湯をわかして、その間にカップをあたため、適量のコーヒー豆をネルにいれ、沸騰してしばらくたったお湯をそそぐ。あくせく働くなかであえてそういう時間をつくることがなんだかいいなとおもう。「クイック&イージー」はアメリカの哲学の根幹だと聞かされたことがあるけれど、その逆のほうが価値のあることじゃないか。いそがしい一日の息つぎのような瞬間。

というわけでコーヒーメーカーを探すことになりそう。ストレートにかんがえるとCHEMEX(ケメックス)になるんだけど、どうしようかな。