Robert Reich

Steve Reichをはじめて聴いたときは、なんだこれ全然おもしろくないとおもった。それから存在を忘れていたんだけど、なにかのきっかけで再び耳したとき、ああ!と突然、そちらの世界にいけた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1757865

(↑コツ、考えない。頭をからにして、何度も聴く、掃除、作業するついでに)


普段きく音楽のほとんどが西洋音楽なため、聴き方に偏見を持ってしまっている。具体的にいうと、イントロがあってAメロ、Bメロ、サビで間奏、大サビの前にいったん静かになって、そして、、みたいな時間が一方向にすすんでいくことになれすぎてしまっている。だから時間軸のない音楽、たとえば、ずっと同じことを繰り返しているように感じるレゲエとか、エレクトリックマイルスとかを聴くと、なにやってんだこいつら、とおもっていた。

http://youtu.be/DuUh6wfmYWE

http://www.youtube.com/watch?v=JuMlHdxiIZ8


Steve Reichは民族音楽に興味を持ち、アフリカのドラムやらガムランやらを研究した。その研究の結果があの異空間に連れていかれるような音楽だと推測している。単純なリズムと音を幾重にも積み重ね反復させる手法。彼の音楽の良さを少しわかるようになって、ミニマル、テクノ、エレクトロ、レゲエ、ポストロックを許容できるようになった。それまで本当にブルースやJazz由来の音楽(Funk,R&B,Rock)しか意味がないとおもってた。


いま疑問におもうのは、ブルースもReich的な音楽もルーツはアフリカ。しかし、私の中ではそれらはすこし離れたところにある。Reich的な音楽は冷たく異空間にはさまってしまった、落ちてしまったような印象を持つ。ブルース由来の曲を書いているときは心が躍る。これらを一緒にしたらどうなるのだろう?一緒にはならなくても距離を近づけたらどうなるのだろう?Mamady Keïta、muddy waters、Sam cook、Otis Redding、JB、Sly、Stevie、Donny hatherway、Jimi、Prince、D'Angelo、João Gilberto、Antônio Carlos Jobim、Can、Tortoise、Sigur Ros。彼らが集まって音楽を作ったらどんなふうになるのだろう?


そんなことを考えて、今日も音楽の秘密の前にひれふしている。死ぬまでページが増え続ける小節が目の前にある。


http://www.youtube.com/watch?v=Q-hBbiJpxTo&feature=fvwrel


メモ:

1拍半、2拍3連、16分3つどり

ソロは弾かない。