和田浜6

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(OLYMPUS E-520 & PANASONIC LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4)

8時くらいになると人が増えはじめる。みなパラソルやらターフをたてる。そのさまがカラフルで目にまぶしい。ぼくの仲間は全員仮眠中なので一人で暇になる。泳ごうかどうか迷っていたけれど、せっかくここまできたんだしということで海にはいる。

和田浜はとても遠浅の海で200Mくらいは歩いていける。うーん、暇だなとおもっていると、遠くにある島の手前にオレンジ色の「浮き」をみつける。米俵ほどの大きさで、たぶん発泡スチロールかなにかでできているんだとおもう。よし、あそこまで泳いでいこうとおもって泳ぎだす。

泳げども泳げどもなかなか進まない。どうやら潮のながれが逆のようだ。しんどい。まあいけるだろうとおもってさらに泳ぐ。なかなか近づかない。たぶん700mくらい泳いだとおもう。もちろん足はつかない。ちょっと疲れてきた。もしここで足がつったらどうしよう?と不安になる。そういえば準備運動を一切せずに海にはいったよな...。でも引き返しても絶対もう一回あの浮きまで行きたいとおもうはず。といろいろ考えたあげく、やっぱり泳いでいくことにする。10分くらい泳いだだろうか、やっと目的の浮きにつく。

浮きは岸べからロープでつながれていて、つかまっても沈まないし、流れていかない。これはいい休憩場所だとおもってしばらく休む。きた道は帰らなくてはならない。遠くて岸までたどりつけるか不安だけど、こんどは潮の流れが岸に向かって流れていると判断して、泳ぎだす。

考えがあたっていたらしく、今度はとてもスムーズに岸のほうに進んでいく。ああ、よかった、これで事故にあわなくてすむなーとおもいながらゆっくり泳いだ。最近なにかとトラブル続きなので、ちょっと不安だったのだ。

同じ泳ぐにしても遠浅の部分、安全な部分で泳いでいてもあまり面白くない。だからちょっと冒険したくなって沖の方までいくのだけど、結局1,5kmくらい泳いだと思う、それには危険がともなう。簡単なことをしていると面白くなく、面白くしようとおもうと危険がついてくる。スリルを味わいつつ、無事だったら一番いいけど、ときにはうまくいかないこともあるよなー。それをわかっててもスリルはほしいよなーとか、安定とスリルの間でゆれるヤジロベーを思い浮かべながらひとり泳いだ。